5日でのんびりノードを建てて直してみた
CAW には、ノードを建てるためのインストーラが1本だけ置いてあります。
空のサーバーでそれを走らせると、検索エンジンもデータベースも、公開用のウェブサーバーも証明書も、必要なものがひととおり入って、そのまま動きはじめます。
借りたのは VPS 1台。5日後には2台を動かしはじめ、実際にさわって直したところを2件、PR として出すことにしました……
❶ 7月27日 — 中から見たかった。
それまで見えていたのは「開発者の手元で何が起きているか」でした。
コードの更新は外からでも追えますが、実際に動いているネットワークがどうなっているかは、外からでは分かりません。
ならば自分もその参加者になろう、というお話です。
ノード建てはCAW への貢献にもなるのも大きかったところです。
決めたのは2つ。借りるサーバーの大きさ(メモリ12GB・日本国内・ひと月数千円)と、ドメインをこのサイトと分けること(ノードは他の人の投稿や画像を配るので、住所を分けておきました)。
❷ 7月29日 — 建った。
インストーラに聞かれたことへ順番に答えていくと、19:30 には https で応答が返ってきました。
同じ日の 22:30、ネットワークの名簿へ自分から名乗り出る手順が通って、1015番という番号がつきました。
このとき使ったガスは 0.000085 ETH。テストネット(Sepolia)なので、蛇口で無料でもらえるテスト用の ETH です。お金はかかりません。
そしてここで、初めて見えたものがあります。
チェーンの台帳をはじめから数え直すと、これまでの登録は1,031件。ところが、名乗り出たことのある住所は21箇所しかありません。
ノードは、台帳の中に自分の登録を見つけられないと、もう一度名乗り直す作りだからです——いちばん多いところは、1軒で246回名乗っていました。
この21箇所のうち1つが、このサイトのノードです。名乗ったのは1回きり、1015番。(数字は2026年8月1日に、チェーン上の記録を最初から数え直したものです。)
❸ 7月30日の未明 — もう1台。
同じサーバーの上に、まだ開発中の新しい版(v2)のノードをもう1台建てました。
その朝、出勤前の7時前。V2 testnet のノードが建ったのも、とてもうれしかったです。
こちらも名簿へ載って28番。V2側はホストが5つなので、こちらは5軒のうちの1軒になります。
同じ「ノードの数」という言葉でも、重みの違いを感じます……
❹ 7月30日の夜 — ここで話が変わりました。
建てたからには使ってみようと、自分のノードにログインして投稿しようとしたら、Chrome で日本語が一文字も打てませんでした。
「あ」と打っても打てず、キーボードの抜き差しまでやって焦りました。
これはもしや自分のサーバーのせいではなく、ソフト側の問題なのではないか……
探していくと、変換中の文字はまだ決まっていないので、受け取らずにいったん脇へ置いておく、という作りになっていました。
Firefox ではそれでいいのですが、Chrome では「受け取らない」が「消す」として働いてしまい、打った端から巻き戻されていたのです。
直して、実機で日本語の投稿が通ることを確かめて、開発元へ PR #36 として出すことにしました。
既に先に同じところへたどり着いていた人たちがいて——Zinsanjp さんとにゃろめさん——そのことは PR の本文にも書いてあります。
こういう方たちが居て、CAWSNS の基盤が固まっていくのだと心から思います。
自分がしたことは、実機で確かめつつ、機構の部分をより鮮明に分析すること。そして検証する土台として、現状のままサーバーを提供する形を取ることでした。
出したあとは、他のノードを動かしている人たち(tencawffee さん、Zinsanjp さん、にゃろめさん)がそれぞれ自分の環境で確かめてくださって、報告し合う形になりました。
自分的にはめちゃくちゃ楽しいお時間でした。この場を借りてお礼をさせてください。
❺ 8月1日 — もう1件。
普段からここに実装するときと同じで、実務的に動かし続けていると、インストーラそのものにも直したいところが見えてきました。
根本を探ると、3時間ごとに走る自動処理が、必要以上に強い権限で動いていたことでした。
通常、用がなければ見に行かない箇所なので、見つけることができてよかったです。
ふつうのアカウントまで下ろす形に書き直して、こちらも PR #38 として出しました。
どちらの PR も2026年8月1日時点ではまだ開いたままで、言えるのは「出した」ところまでです。
──なぜこれを残したか。
外から眺めているあいだ、ネットワークは「見るもの」でした。
1台建てただけで、それが「参加しているもの」に変わります。
しかも変わったのは立場だけではありません。
使ってみたから詰まったし、詰まったから直せたし、直したから、次に建てる人は同じところで詰まらずに済みます。
この一週間でいちばんおもしろかったのがそこで、正直にいえば、いちばん簡単だったのもそこでした。
5日というのは、どこのサーバーにしようかなと迷っていた夜も、料金表を見比べていた日も、のんびり全部ふくめての5日です。
ほとんどはインストーラがやってくれます。
自分の目で実際にさわって使ってみて、あれおかしいな、と感じたところがあなたの貢献になります。
だからこそコミュニティの誰しもが気軽に参加できるのだとも思いました。
ノードの数はまだ少ないので、ノード建てだけでも、ものすごい貢献になるはずです。
caw-japan.com のノード構築の記事にも、とても参考になりました。
あと個人的にうれしかったのは、ノードコミュニティの温かさです。
ワイワイムードでやりましょう!と仰ってくれるので、自分の取れる時間の範囲で気楽に参加できます。
席はまだまだ、空いています。観測所ノードの次は、きっとあなたです。
ここまで見てくださってありがとうございました🐦⬛
出典
GilgameshCaw/Caw (PR #36 · #38) · CawClientManager / CawNetworkManager roster · cawobservatory.net ↗